ちょっと肌寒い日に小腹がすけば、出汁のいい香りは、魔法の香り。
目の前を通れば、すっと立ち寄りたくなる。それが立喰いそば屋だ。
ここ、きそば鈴一は横浜の地に根付いて46年。私が生まれる前から存在する。
相鉄線の改札から歩いて0分。JRの改札からも歩いて1分。という立地条件にもかかわらず、再開発の波に揉まれず、地元に根づいた立喰い蕎麦屋だ。横浜に来たことがある人なら一度は観たことがあるかもしれない。
お店は5、6人も並べばいっぱいになる、極小立喰い蕎麦屋。ちょっと待ってから、なんていったら、一生食えないとは言わないが、後から後から人が押し寄せる人気店だ。待っていたらいつ食べられるかわからない。
そこで常連さんは席が開くのを待たない。そう、どんぶりを持って通路で食べてしまうのだ(大笑
もちろん食べ終わったどんぶりは、お店に返すことは前提だが、店内で食べなくても許されてしまう。はじめてこの光景を観た人は異常に映るかもしれない。
だって、まだこの日本に路上でしかもテーブルもなくご飯を食べている人がいるのだから(笑
この日はちょうど店内が空いていたのでお店の中でいただくことに。
食券制。2台中1台は、スイカやパスモも利用できる機械も併設されている。
オペレーターのお姉さまが、市販のゆで蕎麦を数秒温め、濃い目のアツアツ出汁をかけ、トッピングのわかめをのせてくれる。出てくるまで15秒といったところだろう。
アツアツの出汁を口から軽く流し込めば、この時期はとくに五臓六腑に染み渡る。
この瞬間、生まれてきてよかったなと思うが、数秒後には忘れるのだから、私もいい加減なものだ。(大笑
まだ解れきっていない蕎麦を、箸でかき混ぜ解し、最後に一味をかける。
そこからは一気に蕎麦を駆け込む。この時期特に立喰い蕎麦は最高のファストフードだ。
ご馳走様でした。
TKAgent
最新記事 by TKAgent (全て見る)
- はじめてのふるさと納税 - 2020年9月26日
- 平成最期の皇居 - 2019年4月17日
- ちょっと気になるニュース - 2019年4月10日