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ソフトバンクさん先に手の内を明かしても大丈夫なのかい。成熟しかけた産業の構図を考察してみた。

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新型iPhoneの発表に伴いソフトバンクが新しいプランを発表した。

その一つが機種代金の48回分割払いだ。
主流だった24回払いを48回払いにすることにより、実質的な縛りを2年から4年にし、ユーザーを囲い込む戦略だ。

ただし、ユーザー側にもメリットがある。購入から25ヶ月目以降に機種変更した場合は、旧端末の分割支払が不要となる。
iPhoneは1年に1度モデルチャンジをしているが、よほどのマニアでない限り1年に1回新しい端末に切り替えないだろう。
多くのiPhone利用者は、端末代金の割引による縛り(実質の分割回数)と、バッテリの消耗度合いによって、2年で新しい機種に変更することが多い。
キャリアはこの縛りがなくなるタイミングが、最も他社へ流出する可能性が高いというデータがあるのだろう。まずはそこを2年から4年にして、食い止めようというのが今回の作戦だ。

また以前はキャリア間の移動だけを敬遠していればよかったが、最近格安SIMの認知度もあがり、端末代金の支払いが終了したのち、端末をSIMフリー化し格安SIMへ流出する可能性も高い。ならば少しでも長い期間ユーザーを囲い込みたいというのは戦略して間違っていない。

でも他社に先駆けて、手の内明かして大丈夫なんですかね。ソフトバンクさん。

もともとこの48回払いは、auのAndroid端末の分割が原案だ。
今回のプランをみてもわかるように、実質3社しかいない携帯会社のサービス(プラン)は似たり寄ったりになってくる。この事自体は避けられないだろう。

各社どれぐらい余力があるのかわからないが、今後1社だけさらに料金体系を安くすることはないと予想する。
なぜなら、各社横並びのほうが3社とも、そこそこ、利益が得られるからだ。
つまり選択はサービスや料金ではなく、どのキャリアが好きかということになる。
そうなれば最終的には携帯電話市場の各社のマーケットシェアは1/3ずつになっていくだろう。
そのことを踏まえれば、ソフトバンクが他社に先駆けてプランを発表してもさほど不利にはならないのだ。まさに成熟しかけた産業の構図といえるのではないだろうか。

しかしわたしは、Apple Watch Series 3 が気になる。そんな1日だ。

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MOT(技術経営修士)取得後、9年勤めた会社を退職し、現在はフリーランスの営業・業務代行として活動中。 特許のライセンス契約(締結先)など、ちょっと小難しい内容から、ホームページ製作やカタログなどの販促物まで、営業や販売に付帯する一連の仕事を請け負っています。 Blogは好き勝手なことを書いています。本や食べ物、時々お仕事の話がでてきます。
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