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君の膵臓をたべたい。住野よるさん著書。今年夏話題の映画の原作本。絶対に電車で読んじゃいけない。だって泣いちゃうから。読書感想文どうぞ・・・

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今年の夏話題になった映画の原作本だ。
180万部のベストセラー。読んだ人も多いだろう。
今日のブログ。
若干ネタバレ感は拭えない部分もあるので、まだ読んでいない人で、これか読もうと思っている人はこの先読むことをオススメしない。
まぁいいかなという人はちょっと下までスクロールして読んで見てください。












ということで、早速紹介します。

主な登場人物は

山内桜良(さくら) 膵臓病を患った女子高校生
クラスメイトくん   家族以外で彼女の病気を知っているクラスメイトの男子高校生

この二人を中心に物語は進んで行くと思いきや

冒頭から、彼女が死んだ。僕は彼女から借りた本を返せずにいた。
という衝撃の展開からはじまる。
そう膵臓病を患っている彼女は死んでしまった・・・

彼は彼女のお通夜にも葬式にも行かず、ベッドの上で彼女の借りた本を読んでいた。
この本が読み終わったら返しに行くついでに、お線香をあげようと心に決めていた。

クラスメイトくんは、人付き合いが苦手だが、本を読むのが好きな男の子。
他人からの評価を気にしないというちょっと変わった高校生。
逆に彼女は天真爛漫。誰からも好かれ、人の輪の中心にいる人物だ。
そんな彼等が出会ったのは偶然だったのだろうか。

彼が彼女に送った、最後のメール

「君の膵臓を食べたい」

本のタイトルにもなっているこの言葉が意味することは何なのか。
そして死んでしまった彼女がこのメールを読んだかは、わからない。
なぜならLINEじゃないから既読マークはつかないのだ。

物語はショッキングな展開で幕が開けたが、すぐに彼等が出会った瞬間に巻き戻る。

彼が病院で偶然に目にした「共病文庫」。
それは桜良の闘病日記だった。

ひょんなことから、クラスメイトの病気を知ることになってしまった彼。
「共病文庫」を見られてしまったからなのか、彼女は病気のことを隠すこともなく彼に「私死ぬんだ」と打ち明けてしまう。

しかし彼女からは、家族以外は知らないので、クラスメイトには黙っていて欲しいとお願いされる。むろん彼女の親友にさえも。

彼と彼女は偶然にも同じ図書委員。秘密を共有した男女は最強タッグだろう。

そんなある日、図書館で彼女から「君の膵臓を食べたい」と告げられる。
昔の人はどこか悪いところがあると、他の動物の部位を食べたということをテレビでみたらしく、クラスメイトの彼に冗談のようにお願いをしてきた。
彼女はこの時、死に対する恐怖があったのか分からないが、彼に冗談をいうことにより、いまを生きているという実感を得たかったのだろう。

彼も彼なりに言葉を返す。「僕の小さな内臓に、君を救うなんていう重荷は背負わせられないな」と。
彼もいますぐ彼女が亡くなると思っていないので、死に対する恐怖がなかったのかもしれない。そんな関係が続く。

ところで気づいただろうか、登場人物の彼こと、クラスメイトくんの名前 がないことを。

彼はクラスの中で目立とうとしない。目立ちたくない。人との距離をとる人だった。
だからか、彼女の秘密を知ってからも、彼女の秘密を喋る友人もいなかった。
彼にとっては好都合だったのかもしれない。

しかし彼女は人との距離を大事にする人だ。親友と呼べる友達もいた。

いつからか、彼は彼女に、このことを親友にはいわなくていいのかと問いただした。

答えは、

「最後まで普通で居たいから。」

彼女は死ぬ前に、思い残すことなく、やりたいことをやると宣言する。

普通で居たい。彼女の想いを知ってか知らずか、親友は部活が忙しい。
結果親友の変わりに、やりたいことをやる宣言に、彼が付き合わされることになる。

焼肉食べ放題にスイーツビュッフェにと駆り出される。
知らない人からみれば、この奇妙な関係も周りから見れば健全たる高校生の男女のカップルに映るだろう。ましてや人気者の彼女と存在感のない彼の組み合わせなど誰も思はない。

偶然にもスイーツビュッフェで彼女の親友に会ってしまった。

親友の目は、今にも彼を食い殺すかのような殺気立った目だった。

本人たちは別に付き合っているわけでもないし、やましいことはない。
しかし親友は大事な友が存在感のない彼にたぶらかされたといると思ってしまう。

桜良はそんな親友をなだめているが、彼はその場からすぐにでも立ち去りたい心境にかられる。

ある日桜良から「私が死んだら親友とも仲良くしてね」とお願いされるが、彼は絶対無理だといった。

そんな中事件がおきる。

桜良は死ぬ前に男の子と旅行がしたいと彼を誘い新幹線に乗って旅行に出かけてしまったのだ。もちろん誰も知らない。二人の秘密。
日中思い切っり遊んだでホテルに着くと、ホテルの手違いで一緒の部屋になってしまった。

ホテルの手違いなので、お詫びとして部屋をグレードアップしてくれたことに喜ぶ桜良。
しかし同じ部屋になってしまい、そわそわする彼。

それでもここは遠くはなれた地。
結局桜良に押し切られる形で同じ部屋に泊まることに。

同じ部屋になり偶然にも彼女の荷物を見てしまった彼。
注射に薬。
それは彼女が本当に病人であり、あと幾ばくかの命であるという現実を突きつけられた瞬間だった。

その夜彼等は高校生ながらお酒を飲んでしまった。
酔っ払った二人は歯止めが効かない

そして 「真実か挑戦」というゲームをはじめた。
負けた人は勝った人の質問に真実を言うか、言わないなら相手の命令(挑戦)を受けなければいけないというゲーム。
勝った質問に真実を言うか。
なんとも勝ったほうに都合の良いゲームをはじめてしまう。

この頃、彼はクラスメイトから仲良くんに格上げされていた。

最後の質問は

「私が死ぬのがめちゃくちゃ怖いっていったらどうする」だった。

しかし彼女は酔って眠ってしまった。

仲良くんはこの答えづらい答えを答えずに済んだ。
なぜ彼女がそんなことを質問したのか。知りたかったのか。
やはり死に対する恐怖が近づいていたのか。
最後まで分からなかった。

翌朝彼女の携帯が鳴った。

親友からだった。

「あんたどこにいるの」
「なんで」
「私と旅行行くって家出たでしょう。さっき連絡網であんたのお母さんから家に電話かかってきて電話出ちゃったのよ。適当に姉のふりしたけど。誰と旅行行っているの」
 
「クラスメイトの仲良くん」
素直に答えてしまう桜良。

彼は、彼女の電話のやりとりで相手が誰なのか薄々勘づいた。

このあと絶対に彼女の親友に会っては行けない。会ったら絶対殺されると思った瞬間だった。

時は経ち、彼女は診断結果の数値が悪く入院をしてしまう。

彼は心配して桜良の病室に訪れる。

桜良は「大丈夫。ちょっと数値が良くないだけだから。2週間後に学校に行けるし。」
「対外的には盲腸ってことになっているから」
そう。まだ親友は桜良が死ぬことを知らない。

御見舞に行ったとき、親友と病室で会ってしまう。
彼は逃げるように去りたいが、蛇に睨まれた蛙のように身動きが取れない。
いつも桜良が助けてくれる。

偶然なのか必然か。彼がお見舞いにいく日は必ず親友と逢うのだ。

ある日親友は桜良に問い詰めた。「クラスメイトの彼は、あなたにとって、何?」
「仲良し」かな・・ と

そしてこの頃から彼の名前は「???くん」に変わっていく。

そう彼には本名はあるが、著書では彼女の気持ちの変化に合わせて呼び方を変えていたのだ。

彼女の他院する日が近づいた。退院後、仲良しの彼と海に行く約束をした。

そしてこの頃から彼にも心の変化が現れる。
一人で居たいと思っていた。人と必要以上に関わりたくないと思っていた彼が、誰かとの約束が待ち遠しいと感じたのだ。

同時に彼は気づいた。
全ては偶然ではない必然であるということ。
人と出会うこと。人と出かけること。人と居ることは偶然ではなく、必然だと。
全てが自分で決めたことなのだと。

退院の日彼は彼女をカフェで待った。
待っている間彼は彼女に自分の想いをメールで送信した。

「君の膵臓を食べたい」

しかし待てど暮らせど、彼女は現れなかった。

そう彼女は彼の前には二度と姿を見せることがなかった。

彼女はどうして現れなかったのか。
「君の膵臓を食べたい」というメールは見て貰えたのか。
そして親友と彼の間はどうなっていくのか。
親友は桜良が膵臓病であることを知ることができたのか。
そして、「共病文庫」の行方は・・・

人が人を想う心。
それを教えてくれた桜良と、それによって心変わりしていくクラスメイトの彼。
命をかけた想い。純粋に涙します。

どうぞまだ読んでいない人は、手にとって読んで欲しい小説です。

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MOT(技術経営修士)取得後、9年勤めた会社を退職し、現在はフリーランスの営業・業務代行として活動中。 特許のライセンス契約(締結先)など、ちょっと小難しい内容から、ホームページ製作やカタログなどの販促物まで、営業や販売に付帯する一連の仕事を請け負っています。 Blogは好き勝手なことを書いています。本や食べ物、時々お仕事の話がでてきます。
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