横浜でハンバーグといえば、ハングリータイガーといっても過言ではない。
1969年に保土ヶ谷(1号店)で産声をあげ、神奈川県を中心に約30店舗まで広がった老舗ハンバーグチェーン店だ。
不況やO-157、BSE問題、牛肉を扱う店舗にとっては痛手ともいう外的要因もあり、一時期は3店舗まで減らすことになる。しかし土地柄なのか、地元に愛されているお店は一度その灯火が消えそうになりかけても復活をした。最近は徐々に店舗数も増え以前と変わらない賑わいをみせている。
つなぎなしの牛肉100%ハンバーグを調理場の炭火で表面から中心部まで火を通し、アツアツの鉄板に載せ替えて最終調理をお客様の前で仕上げる。
ラグビーボール状の形をしたハンバーグに切り込みを入れ、二つに分けて中心部を軽く鉄板に押さえ中心部にもしっかりと火を入れる。
最後にオリジナルをソースをかけて60秒ほど待てば完成。創業当時からの貫いている提供スタイルだ。
最近似たようなお店があるが、このスタイルの発祥はこのお店と言っていいだろう。
創業当時と変わらないオリジナルハンバーグは
牛100%のハンバーグにオリジナルソースだけではなく
付け合せの野菜も、じゃがバター、インゲン、野菜ミックス、あめ色に炒めた玉ねぎとも変わらない。
そんないつ行っても変わらない味を求めてか、週末の夕方は、2時間待ちは当たり前だ。
いまやハンバーグ店は色んな店舗があるが、それでもハングリータイガーでハンバーグを食べたいと思う人達は、どこかに思い出があるのかも知れない。
大人になってはじめて連れて行き、食べた人の感想は、「んん。まぁこんなものね」とみんな言う。感想から読み取れば、2度目は並んでも食べようという気はしていないのだ。実際に地元で愛されているお店って、こんなもんですよね。
そして皆さんの地元にも似たようなお店が絶対にあるはずだ。
唯一ハングリータイガーで変ってしまったことといえば、鉄板と木製の皿が一体化してしまったことだ。
以前は木製のお皿が配膳されると、そろそろ料理が運ばれてくるという、ワクワクタイムがあったのだが、いまはそれがなくなってしまった。
効率を考えれば一体化の鉄板の方がいいが、思い出というスパイスがあるお店ではその手間も一つの味だとおもうのは私だけだろうか。
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