プロ野球ファン以外は全く関係ないが、今日はドラフト会議。
選ばれし未来ある若者がプロ野球の世界に一歩足を踏み入れる。
そして今日のドラフト会議が終われば、週末からは日本シリーズ。いよいよ今年の日本一を決する戦いが始まる。
パ・リーグはシーズン同様圧倒的な強さを見せつけたソフトバンクが進出。片やセ・リーグはシーズンを圧倒的な勝利で勝ち進んだ広島を破りDeNAが進出する。
DeNAの日本シリーズ進出によって、セ・リーグはこの7年間で全てのチームが日本シリーズに進出することになった。
本来ドラフト制度は戦力の均一化を目的とした制度であったが、FAや外国人補強など、結局はお金のあるチームに戦力が偏る傾向は今も変わっていないのだ。
結局はお金をかけたチームが日本シリーズに進出する確率が高くなる。
しかしクライマックスシリーズができたことによってシーズン1位のチームでなくても日本一になるチャンスが訪れた。ファンにとっては嬉しい限りだろう。
しかしこのクライマックスシリーズ、必ず1位以外のチームが進出すると議論されるのが制度の見直しだ。
参考 セ・リーグ 2011年以降の日本シリーズ進出チーム
2011 中日
2012 巨人
2013 巨人
2014 阪神*2位
2015 ヤクルト
2016 広島
2017 DeNA*3位
一つ疑問に思うのは、わたしは逆に1位のチームしか進出できない制度であればクライマックスの制度を見直す必要があるとおもうのだが、なぜそういう声は聞こえてこないのかということ。
やはり1位になったチームのファンのやるせない気持ちが声として現れ、制度見直しの声が出るからなのか。
しかし現行の制度としては3位までに入れば日本シリーズに進出する権利を与えましょうとなっているわけです。つまり権利を与えているのに2位や3位のチームが、現実的に出られない制度であれば、見直する必要があるというのが私の考え。もう一ついえば、1位のチームが日本シリーズに進出する割合が、2位や3位のチームより悪い場合も見直す必要があるといえる。
先程の参考表を確認してほしい。セ・リーグはこの7年間で2チームが1位以外のチームとして日本シリーズに進出している。ということは制度としては2位や3位のチームが日本シリーズに出られないというほど、非現実的ではない制度ということが言えるだろう。
またシーズン1位のチームに、もっと有利なアドバンテージにした方が良いという声もあるが、ここでクライマックスシリーズが始まった2007年から今シーズンまでの11シーズンを振り替えてみたい。
まずはシーズン1位のチームがどれぐらいの割合で日本シリーズに進出したのか。
セ・リーグは11シーズンで8シーズンが1位のチームが進出している。
パ・リーグに至っては11シーズンで10シーズンが1位のチームが進出している。
1位のチームが通過する確率がどのくらいなら許されるのかという問題は個別にあると思うが、セ・リーグは7割以上、パ・リーグは9割以上が1位のチームが進出している。
個人的には1位のチームの日本シリーズ進出する確率が5割以下なら問題だと思うが、この確率なら良いのではないかと思う。
つまり1位のチームが日本シリーズに進出する確率を高めつつ、2位や3位のチームも全く進出できない程度の確率ということであれば、現状の制度(アドバンテージ)はベターだといえる。
今回セ・リーグのファーストステージは天候が悪く、ファーストステージの制度も見直す必要もありという声もでたが、シーズン1位のチームが優位になるには、あの日程で行わなければ意味がないことは言うまでもない。
なぜならファーストステージは、2位と3位のチームの投手力消耗の場所だからだ。
ファーストステージの日程を調整し万全の調子で勝ち進んできた2位や3位のチームのエース格がファイナルステージの初戦に投げられたら、1位のチームのアドバンテージがなくなるからだ。
つまり1位のチームのアドバンテージは1勝の勝星以外に、この日程によるアドバンテージがあることはいうまでもないだろう。
雨で試合が消化できなければ広島有利という情報もあったが、皮肉にも初戦コールドゲームで5回終了。三日目、四日目が雨で中止になったことが、DeNA投手陣を復活させてしまったのかもしれないと思っているのは私だけだろうか。
まさに天を見方につけたDeNAの快進撃はどこまで続くのか、本当の意味での下克上完成は、日本一を勝ち取った瞬間だ。
まさに日本一決定のワンプレーは、スローモーションのように感じる。
ファンの人には是非球場で味わって貰いたい。
今年のプロ野球日本一が決まるころ、私は浅草並木の鴨南蛮の開幕戦を迎え、味わいたいと思う。
TKAgent
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