パチンコの出玉制限を強化してギャンブル依存症をなくす。こんなニュースが流れてきた。
新ルールではパチンコの標準的な遊技時間を4時間と想定し、時間内の出玉が5万円分(1球4円換算)を下回るよう上限を定めた。
と発表された。
しかしこれでギャンブル(パチンコ)依存症の人を少なく出来ると思っている人の考えがよくわからない。逆にこのニュースをみてパチンコをやめようかなと思うのは依存してない普通の人だろう。
パチンコだけではないが、ギャンブル依存症の人は借金をしてまでギャンブルをする。
そして借金をギャンブルで返そうという発想をしてしまう、普通では考えれない状態の人だ。
そんな人達が出玉を規制されたからといってギャンブルを辞めるだろうか。
もしかしたらパチンコはしなくなるかもしれないが、違うギャンブルに走るだけのような気がする。
一節にはパチンコの大当たりは麻薬と同じ快楽だという話を聞いたことがある。快感を覚えてしまた人は、リターンの金額ではなく、当たった瞬間に快楽を求めている。つまりリターンの金額の大小でパチンコを辞めない。
1日の遊戯時間を4時間と想定した場合に、出玉が5万円分を下回るとように上限を定めるというのは、専門的にいうとパチンコ台の機械割(パーセンテージ)を下げるということだ。
パチンコをやらない人のために、機械割(パーセンテージ)について簡単に説明をしておこう。
パチンコ台は出玉の設定ができるようになっていて、通常これを設定と呼び、出玉の割合を表したものを機械割と読んでいる。機械割は製造している会社が発表しているが、お店は、どの設定(機械割)の台が、何台置いてあるかは発表していない。
もうちょっとザックリ言うと、入れた割合(入玉)に対して、出て来る割合(出玉)を機械割と言うのですが、この割合が200%も300%もあるわけではないのです。せいぜい良い台で110%から120%。逆に設定の悪い台は90%程度になります。
つまり100個球を入れて、110個球が出てくれば、機械割110%。
100個入れて、90個球が出てくれば機械割90%となります。
ここまで説明して察しのいい人ならはわかると思うが
あくまでも理論値なのだが、パチンコは設定の良い台(機械割の良い台)にあたれば必然的に勝ち、悪い台にあたれば負けるという仕組みになっている。ちょっと驚きました。
ただし、お店が健全経営をしている場合と、台を長時間打ち続けるということが条件になります。
あくまでも機械割は確率なので、回数をこなさないと確率通り近づかないのだ。
数学が苦手な人でもサイコの出目の確立は全て1/6というのは聞いたことがあるだろう。
これも6回振ったからといって、全ての出目が出るというわけではなく、サイコロを振る回数を重ねていって、出目を数えると最終的には全ての出目は1/6で出現するという有名な話だ。
つまり短時間で出玉がいっぱい出る、出ないというのは、その途中の過程であって、もし出ても運以外の何物でもないということだ。実際パチプロの人はそれこそ開店から閉店まで打ち続けている。(この人達は依存というよりは肉体労働だ)
今回の規制も理論的に4時間打ち続けたときに、今より儲かる額面が少なくなるだけであって、その時の大当たりはどうなるかは分からないのだ。
ここで仮説だ。(私はパチンコ経営者ではないので)
依存症の人からみれば、既に勝てない台の環境でパチンコをしている。
パチンコをする理由は大勝ちもあるかも知れないが、つまりそこにパチンコ屋があるから行っているというのが大半だろう。だから常連なるものがいる。
規制するならば、出玉ではなく営業時間や日程を短縮するほうが依存症に効果があると思うが、お店が潰れてしまうのでそれはないだろう。
つまり出玉を規制しても依存症の人は変わらないというのが私の仮説だ。
TKAgent
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