著者のはあちゅうさんは作家でブロガーだ。私はブロガーとしての一面よりも、書店で何の気なしに手に取った本が、はあゅうさんの本だったこともあり、作家さんがブログも書いているというイメージが強い。
▼最初に手に取った本(かわいくおごられて気持ちよくおごる方法)
経歴を拝見すると電通でコピーライターをされていた時期もあり、まさに言葉を生業としている人なのだ。
言葉を大切にしている、はあちゅうさんだからこその、メッセージがこの本に込められている。
ふっと、心に入ってくる言葉が心地よかったので今日はこの本を紹介したい。
では、さっそくご紹介。
同じ言葉でも、使う人とシュチュエーションによってその意味がまったくかわってくる
はぁちゅうさんは、 言葉は伝えたいことを伝える道具に過ぎない。ただ同じ言葉でも、使う人とシュチュエーションによってその意味がまったくかわってくると言っている。
それは魔法のようだとも。
そんな彼女の言葉は、ふっと、心に入ってくる。
はあちゅうさんは、ことばの魔術師ではないかとおもう。
好きな言葉を使う人のことが好き
好きな言葉を使う人のことが好き。
言葉って、その人が思っている以上にその人の人生がにじみ出る。
著書:言葉を使いこなして 人生を変える より
はあちゅうさんは著書のなかで、「おいしい」と「うまい」という表現を例に説明をしている。
言葉って、その人が思っている以上にその人の人生がにじみ出るので、「うまい」という表現をする女性とは仲良くなれないそうだ。
「おいしい」、「うまい」どちらも言葉の意味としては相手に伝わりますが、私も好きな女性が目の前で、
とか言われたら嫌かも。次は一緒に食事行かないな。
しかし、わたしもこのブログでウケを狙って「うまいんだなこれが」ってフレーズをよく使うだけに心が痛い(笑)。
アメリカでは、金融で働くサラリーマンと地方のギャルでは使う言葉の種類も違うと書かれていた。これは日本でも同じかな。
仕事柄、いろんな人に会いますが、博学の人って素人には小難しく話さないで、わかりやすく話してくれます。言葉がいっぱい頭にインストールされているかのように。
ちょっと鎧をかぶった知識人ぽい人って、小難しい言葉を使って説明をする。
自分の方が優位に立っていたい、ということがミエミエだったりするんです。
そういう人って、他人の話の焼きましだったりするから内容が薄く感じるんです。
いまの若い人は”焼きまし”って知らないかな。今風に言うとコピペの方があっているのかな。
楽しみ方ですら自分でわからない人たち
楽しみ方ですら自分でわからない人たち
攻略法だらけの世の中で、試しにやってみる機会がどんどん省略されている気がする。なんでもかんでも教わるのが当たり前になって「楽しみ方」まで人におそわるようになったら、もうおわりだなと。
著書:言葉を使いこなして 人生を変える より
または、
はい。会話終了。
お金のかかることもあるかも知れませんが、こんな時代こそ、ライブ感みたいなものを体験するのは良いと思います。毎日タバコやお酒で消費しているのであれば、ちょっとお金の使い方を変えてみる。
楽しいを体験する近道です。
まぁ失敗しても体験を買うということは良いことだと私は思います。
行ってみて、周りは楽しそうだけど、自分はおもろくなかった、なんてことは沢山あります。
私は今は大相撲を観てみたい。楽しいかな。これも行ってみなきゃわからないか(笑
人生最大のほどほどのピンチ
ピンチのときって、 「これはピンチだ・・・・・」とはなかなか思わない。
ピンチのど真ん中で、「これはピンチ」と思うようなほどほどの困難とは?著書:言葉を使いこなして 人生を変える より
はぁちゅうさんは、学生時代に市民プールでタオルを忘れ、消費者金融のティシュで身体を拭いたことを思い出されていた。
確かにピンチですね。
さすがにティシュじゃ全身吹けないですよね。しかも、水分吸うとボロボロになっちゃうし。
そういう意味ではオジサンは最大のほどほどピンチの連続ですよ。
- お腹が痛くてトイレに入る。トイレットペーパーがない。
- 新幹線で到着メロディが鳴ってから激しい腹痛。
乗り過ごしてトイレに駆け込むか。降りてトイレに駆け込むか。
乗っているのは16号車。駅についてもホームからトイレは遠い。 - デモで使うケーブル忘れたのを電車の中で気づき、最寄りの家電量販店を廻るハメに。
この経験から、水で流せるティシュは常に携帯。
お腹が少しでも異常を感じたら早めのトイレを心がけ。
ほどほどのピンチは心の準備の大切さを教えてくれます。
時間に余裕を持てば、人に優しく生きられるということ
朝の通勤時間帯の電車ってまさにこれですよね。
たぶん、遅刻をしちゃいけないけど、みんな朝はギリギリまで家にいるので時間に余裕がない。
子育てしている夫婦なんてそうだろう。子育てしていなくても、前の日の飲み会が遅くまであってギリギリまで寝ている若者。そう、みんな朝は時間に余裕がないんだ。
朝の電車、当たり前のように乗っていますが、驚くほどに殺気立ってません。
これって満員電車だけが原因ではなく、みんな時間がないから、人に優しくできないのかも知れませんね。
普通にケンカとかしていますからね。
人生を変えてくれる人
はあちゅうさんは著書の中で、
私は一貫して皆さんにお伝えしているのは
「自分以外に自分の人生を変えられる人はいない」
ということを伝えている。
為末大さんもツイッターで
人は一人で生まれて一人で死んで行く。誰も助けてくれないし、本質的には誰も助けられない。自分以外に自分の人生の責任をとる人間はいない。余ったものだけ少し他人に提供することができるが、それを相手が喜ぶかどうかはわからないし、返ってくるかどうかもわからない。
— 為末 大 (@daijapan) 2016年10月5日
書いています。
人との関わりのなかで
- 上に引張りあげてくれる人。
- 下から支えてくれる人。
- 隣で手を取ってくれる人。
私のまわりにもいますが、この人達が素敵な未来に連れっていってくれるわけではありません。
また、他人に寄り掛かかり過ぎると、そっと背を向けられてしまいます。
頼られるのと、寄りかかられるのは違いますからね。
まとめ
あらためて言葉が大事だということを認識させられた本である。
全てが、ふっと、心に入ってくるわけではありませんが、はあちゅうさんが書かれた言葉に共感する部分も多く、わたしには読み心地のよい本でした。
好きな作家さんの本って、内容だけではなく、読み心地なんですよね。
また一人、読み心地の良い作家さんに出会えたことに感謝です。
読んだことがない人もどうぞ一度手にとってみてください。何事も体験です。(笑
オススメです。
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