たまに無性に食べたくなる、ぶどうパン。
大人になってからはしないが、子どものころ、中に入っているぶどうを先に食べるという変なクセがあった(大笑
立て続けに、中のぶどうだけを先に食べて気持ち悪くなった記憶があるぐらいだ(笑
いま思うと、残ったパンの部分は親が食べてくれていたんだろうと思うが、迷惑な子どもだ。
なぜかこの日は、ぶどうパンが急にたべたくなった。
しかもANDERSENのレーズンロールが・・・
ANDERSENのレーズンロールは
バターや生クリーム、卵黄を使ったしっとりとした生地に、ラムレーズンを加えました。 ANDERSEN HPより
そう、大人のレーズンロールなのだ。
ちょうどこの日はANDERSENが入っている商業ビルの近くで朝一打合せが入っていたので、終了後すぐにお店に移動した。打合せ前に、お店の場所を抜かりなく調べているのは、食いしん坊の証拠だ。
オープン間もない店内は徐々に沢山のパンが並びはじめ、パンが焼けた香ばしい匂いと、焼きたてのフランスパンが、空気に触れ、パリ、パリっと表面が少し割れる音がする。オープン間もないパン屋さんは鼻だけではなく耳も楽しませてくれるのかと感動した。
そんな中、お目当てのレーズンロールを探すが見当たらない。
商品カードは見つけたが、まだレーズンロールは並んでいない。
店員さんに伺うと
「焼きあがるのにあと40分ぐらいです」
この店員さんに恨みはない。しかも親切に教えてくれた。しかし、このときの私のショックはいうまでもない。
レーズンロールを食べられることが今日の幸せと考えていたのに。まさに不幸のどん底に突き落とされた感覚だ。
お店が休みなら、休日を調べて来ない私が悪い。
人気商品で売り切れなら、早く並ばなかった私が悪い。
お店は休日でもないし、時間はオープン時間。
だって、ANDERSENのレーズンロールが焼き上がる時間まで私には調べようがない。
イライラの原因の大半は自分にあると思っているが、こればっかりは自分のせいだろうか。食べたいと思ったことが罪なのか。
この日はしょうがないかなと思ったが、食べ物の恨みというのは恐ろしいものだ。(大笑
めったに使わない頭がフル回転する。導き出した答えは、この後乗り換える駅にANDERSENがあったはずだ。った。すぐにスマホを鞄からだして調べたら、お店がある。
電車の中で、一瞬、ニヤついた。
でも、まだレーズンロールが焼けていなかったら。そんな不安がよぎる。
さっきのお店から40分後、違う店舗に到着した。
お店に入った瞬間、目の前に待ち焦がれた形状のパンがトレーにのせられ目の前を通過した。
もしかして・・・
そう。なんと、焼きたてじゃないですか。
ニヤつくどころか、おもわず顔がほころんでしまった。
いま思うと、隣に居た人は、きっとこの人キモいなっておもっただろう。
だって、レーズンロールをみて、顔がほころぶ人は全国に私ぐらいだろう。
パンは焼きたてより、少し時間が経った方が、味が落ち着いて美味しいということを聞いたことがあるが、焼きたての香りと温かさは、その一瞬でしか味わえない。
このあと電車を乗り換えるまでに時間に余裕もあるし、イートインスペースがあったので、コーヒーを一緒に頼んで、焼きたてのレーズンロールを口いっぱいに頬張った。
口いっぱいに、温かさにあまい香り。そしてしっとりした生地の食感。
まさに不幸のどん底から、幸せを感じた1日になったのだ。(大笑
ANDERSENのレーズンロールは11:00が狙い目なのかな?
ご馳走様でした。