ものづくり中小企業が大企業と取引を開始する際にサプライヤー登録などという名称で口座開設をします。スポット(1回だけの取引)の取引ではサプライヤー登録を要求されることはありませんが、継続的に取引をする意向がある場合は書類の提出を求められます。
その中で先方より、『貴社の品質保証は大丈夫ですか?』『ISOは取得していますか?』と聞かれるケース(項目)があります。もちろん取得していれば問題ありませんが、なくても問題ないようです。『うちではISOは取得出来ていません』と素直に答えると、『社内の品質保証に関する基準の資料はありますか?』と言われるケースが多いようです。もちろん取引引条件にISOが必須となれば取引開始はできませんが、大企業でもそこまで言ってくる会社は少ないようです。ただし先ほども書いたとおり『社内の品質保証に関する基準の資料は準備しなければいけません。
大手の担当者のイメージは
ISO取得会社 = あればとりあえず品質チェックはOK
ISO未取得 = 大丈夫かな・・・
って、感じなのです。
小規模の会社で社内品質管理に関する資料を準備している会社は多くはありません。もちろんどんな風に書いたらいいのかなって分からない人もいます。相手先がどのような資料を望まれているのかにもよりますが、今のところ下記の項目を記載し提出したところ取引先から追加の項目を言われてことはありません。ご自身で製作される方のために項目をアップします。
1.品質方針
この項目では会社の品質目標を掲げ、責任者が誰で、組織図どうなっているのかを示します。人数が少ない場合は社長=責任者となりますがその際はそのように明記すればよいのです。
項目
1-1 品質方針
1-2 品質目標
1-3 品質最高責任者
1-4 品質責任者
1-5 品質体制組織図( 年 月 日現在)
2.品質検査項目
この項目では製品の検査方法、出荷基準が明確になっていればOKです。通常出荷する際に、測定器(スケールやマイクロメーター、秤など)を利用する場合は測定器の種類(メーカー名)などを記載。測定器は校正されていることが望ましいが、校正をしていないのであれば校正してない旨記せばOKのようです。ただし顧客より校正された測定器でないと駄目といわれれば別途費用がかかりますが、校正して項目に追記すればよいと思います。また不具合が生じたときのフォロー図など示すことが重要です。
2-1 検査報告表
2-2 検査基準
2-3 測定基準。
2-3-1 長さ
2-3-2 特記事項
2-4 不具合調査依頼
2-4-1 不具合調査フロー
2-4-2 不具合管理台帳
2-4-3 ユーザー報告書
3.製造工程管理
この項目では作業手順、製造工程を示します。すべて納品が特注品という会社もありますが、この資料(取引先)を提出する会社の商品(部品)は製造工程が決まっているはずです。その商品の工程を記載すればOKです。それ以外まれに発生する品物についてはこの限りではないという一文が入ればOKです。
3-1 作業手順書について
3-2 標準品製造工程
3-2-1 商品A
3-2-2 商品B
3-2-3 商品C
4.原材料管理
この項目では原材料や仕入れ品の扱いについて明記します。在庫などがある場合は保管管理(先入先出。Lot管理など)のルールを記載すればOKです。
4-1 原材料管理について
4-1-1 材質証明に関して
4-1-2 数量について
4-1-3 寸法に関して
4-2.保管管理について
4-3.不適合品の区分について
5.配送
この項目では荷物を引き渡す際(出荷)の追従ができればOKです。宅配便などでは伝票を自社等では日報やトラック運行管理表など
5-1 梱包方法について
5-2 輸送管理について
もちろん管理?というとちょっと面倒な気もしますが、ある商品、部品を納品した際に、いつ、誰から、何を買ったということがわかればOKです。
どうぞご参考にして製作してみて下さい。
ご自身で製作できない方はこちらかお申し込み下さい。品質保証マニュアル製作代行費致します。
品質保証マニュアル製作代行費(概算)
基本料金@30,000円 (税別)+ 交通費(実費)
*基本料金(目次、表紙を除く本文20ページまで、1回のお打合せ含む)
(小規模の会社であればこのボリュームで納まります)
*追加料金(追加1ページ付き、1,000円)
*納期:お打合せ後3日以内*原則メールで納品
*納品形態:電子データ(WORD形式)
*交通費は公共機関利用。
タクシー使用の場合は別途確認後決定(最寄り駅までの迎え可)
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