「東京都観光ボランティア」の新ユニフォームが発表された。
前回のデザインが不評だったので見直したということだ。
なかなか大衆向けのデザインというのはむつかしいのだろうか。
わたしはこの二つの違いがよくわからない。
衣類として考えれば、どっちもダサい。
ただ目的が衣類としてのかっこよさではなく、外国から来た人に”東京都観光ボランティアの人”だということを見つけてもらうということであれば、どちらでもいいと思う。
デザインは、見た目(外観)だけではなく機能も加味される。
今回は見た目がダサいという理由で新しくなったが、機能を考えると衣類の通気性や軽量化ではなく、観光ボランティアを認知させることが一番の機能だ。それを考えるとコロコロ替える必要性はあったのかともおもう。
認知機能が重要だ。だったら目立てばいいという考えになるが、そこは身にまとうもの。街角の風景に溶け込むことこそが、デザインの力だとおもう。
しかしユニフォームに「VOLUNTEER GUIDE」の表記はいただけない。
これだったら何の模様や形(外観)でもいいのではないか。
以前セブイレブンのコーヒーマシーンの回でも書いたが、英語でなんでも書けばいいというものではない。
アジア圏の人で英語を読めない人はいるだろう。いやいや、この程度の英語は読めない人がいけないという判断なのか。
そもそも、ダイレクトに書くならデザインなど要らないだろう。
各国の言葉で書かれた「ボランティアガイド」というビブスでも着用すれば良いのだ。
まずは観光ボランティアが都内に存在するということ。そして、そのユニフォームは青色の市松模様(四角の組み合わせ)。
これの組み合わせが、観光ボランティということを知ってもらうことが重要なのだ。
文字よりも色や形は認知機能が高く言語に勝るのだ。
旧ユニフォームも使用すると書いてあったが、認知機能を考えるならば、混在しないほうがいい。
他国からはじめて来た人は、私たちが思っているほど、こちらの都合で理解はしてくれない。
だって同じ日本人でも、関東の人がはじめて関西に出張や旅行に行ったとき、私鉄の特急と急行に乗るときに迷うではないか。
それぐらいはじめて訪れる場所は、わからないことだらけなのだ。
青色の市松模様が認知されれば、オリンピック後も東京のブランド価値の一端を担うことをいうまでもない。それこそがオリンピックあとの観光客を呼び込むきっかけになるだろう。
あくまでもボランティアであるが、どうでも良いというわけではないだろう。