いよいよプロ野球開幕。
今やプロ野球ファンでなくてもその名を知らない人はいないだろう。彼の代名詞は
二刀流。
そう、大谷翔平選手だ。当初は批判的な意見が多かったが、なぜ彼は投手と野手両方へのこだわりがあったのだろうか。
本書は、取材を通じてわかった、大谷翔平の考えをまとめた本だ。
まだ21歳の若者がここまで考えているのかと驚かされる。
最後まで読めば彼が二刀流にこだわった理由が垣間見える。
そしてわたしたちビジネスパーソンも、このような考え方が必要だと気づかされた一冊だ。
わたしは勉強になったので、その一例を交えながら早速紹介したいと思います。どうぞ・・・
先入観は可能を不可能にする
高校時代の恩師から送られた言葉で、大谷選手が今も大事にしているという言葉。
人は出来ないと思った瞬間に出来る方法を模索しなくなる。まさにそのとおりだ。
まだ150km/hも投げていない投手が、おれは150km/hも投げられないのだから、160km/hなんて絶対に投げられない。
そんなの無理だと思った瞬間、その投手は160km/h投げる方法を探さなくなるし、結果150km/hも投げられない。
だから高校時代の彼の目標は160km/hに設定した。そしていまは、170km/hを目指している。
プロの世界に入って色々なトレーニングを試している。
それは少しでも球を速く。少しでも球を遠くに。成長することがチームへの勝利に繋がるという考えがあるからだ。
また、基本ダメならもとの方法に戻せば良い。とりあえず良いと思ったことは全て試す。
これって、頭で分かっていても、なかなか変えられないですよね。
これだけでもすごいことです。
ビジネスでも、これはダメだなって思った瞬間、思考がストップします。
常に壁にぶちあったっても考える。これが重要です。
そういう人たちがブレークスルーするのです。
わたしみたいに、すぐスイッチを切っちゃうタイプはダメダメです。
新社会の人は、必ず先輩に「それは無理だ」、「やめとけって」と言ってくる人がいますが、
まずは先入観なく何事にもチャレンジしてほしいですね。
大谷選手は、「出来るか」「出来ないか」ではなく、誰もやっていないことをやってみたいという思いが強い人だ。
これが二刀流への挑戦の原点だ。この4年間で誰もやっていないことにチャレンジをしてきただけに、心に響く。
また、当時の日本最高記録163km/hを出したときも、世界では163km/h出した人は何人もいるわけだから、そんな騒ぐ記録ではないと語っている。
確かにそうだが、163km/hも限られた人にしか出せない記録だ。
しかし、現状に満足したら成長は止まることを知っている。
彼なら人類初の170km/h到達しそうな気がしてならない。
私たちはついつい、出来ることにフォーカスをあて、出来ない=やれません という構図を作ってしまう。
誰もやったことがないことは、誰も出来ていない。なんですね。
チャレンジあるのみです。
僕は羽生世代です。
世界を目指している大谷選手は、同じ年のフィギやスケート羽生結弦選手を尊敬している。
大谷選手は、
- 彼は世界で勝っている。
- 確実に自分の世界を持っている。
- 僕にはまだそこまで行き届いていない。
結果や地位だけで尊敬しているのではなく、そこに行くつくプロセスがとても凄いということを彼は理解しているのだろう。
一流は一流を知るということだ。
わたしたちも一流に触れよう。
イラッときたら、負け
イラッときたら、負けだと思っています。
大谷選手だけでなく羽生選手もテレビをでみていると、そう感じますね。
つまり、超一流はセルフコントロールが凄いのです。
以前ニューヨークヤンキースで活躍した松井秀喜さんの「不動心」という著書を読んだときも、同じようなことが書かれていました。
自分の出来ることと出来ないことを分けると、イラッとすることが少なくなる。
ただ、営業やっていると、イラッとしない日が少ないですよね。
そういう営業をしているから売上が伸びないのかな(大笑
皆さんは大丈夫だと思いますが。。。
僕はマイナス思考
僕はマイナス思考なのです。
超プラス思考のように思えてならないのだが、大谷選手は自分はマイナス思考の人間だと言っている。「悪かった試合の方が記憶に残るんです。自分の弱点があったらそこはしっかり直したいんです。」
これは驚きました。
ビジネスの世界ではプラス思考で行った方が良いという考えの人、教えの人もいますよね。
どちらかというとそっちの方が多いのかな。
でも本当の意味でのプラス思考ならいいのかも知れないが、人はどこか都合のいいことだけを取り上げてあとは無視しちゃったりしますからね。
大谷選手は弱点を補うことによって、少しでも理想に近づけるという思いが強い人です。
わたしたちはついつい、苦手なことは、頼みやすい人にすぐ頼んでしまいます。
結果、相手が思い通りに動いてくれないと、イラっとしちゃうんですね。
まさに、負のスパイラルです。
まとめ
この本を読んでも、
- まぁそこまでは無理だよ。
- だってうちの会社じゃ。
- そんなこと言っても。。。
こんな考えが真っ先にでるかも知れません。
実際わたしもそうです。
ただ先入観を持たないというのは、自分の内の問題なので、これは簡単にはじめられます。
さっそく初めてみたいとおもいます。
シーズンオフは、ポスティングの噂もでているだけに、今シーズン生で大谷選手を観てみたい。