著者の石田ゆり子さん。
言わずと知れた女優さんだ。
一昨年のドラマで再び注目を集め、昨年は多くの作品に出演。いまや缶コーヒーの宣伝にも登場し、見ない日がないというぐらいの活躍。
好きな芸能人は誰ですかとベタな質問をされれば、この数十年、ブレずに
「石田ゆり子」 と 答えてきた身としては、この本を読まないわけにはいかない。(笑
最近注目されているからか、「昔からそういえばファンって言っていましたよね。」って、知人が記憶しているのだから、この数十年ブレていないのは間違いないだろう。
記憶は定かではないが、確か私が20代の頃。つまり今から10数年前に、彼女はコラムをまとめた著書を2冊出している。
実はその本を読んだときからファンなのだ。
つまり女優さんとしてよりも、作者としてのファンであるわけです。
彼女の書く文章は、どこか、私のこころに、ふっと響きます。
「んんん。そうだよな。」「それ分かる。」
もちろん全てではないが、今回も私が響いた箇所を何箇所か紹介してみたいと思う。
もちろん文章だけでなく、写真も随所に散りばめられているので、彼女のファンならば、一読、一見の価値は十分にあります。
それでは早速紹介していきたいと思います。
比べない、競わない
石田さんは誰かと比べたり、競うことが苦手だと言っている。
そんな石田さんは、高校生の頃まで水泳の選手として活躍していた。
ジュニアオリンピックに出場するほどの選手だ。
習い事のスイミングスクールで週1回、2回決まった時間に練習するのとはわけが違い、来る日も来る日も大会のために泳いでいたそうだ。
そんなスポ根少女が、実は競うのが嫌いだというのだから驚きだ。
とくにスポーツの世界は、誰かに勝つことによって称号が与えられるわけだ。
つまり1位や金メダルを目指してみんな頑張っている。
それなのに競うことが嫌いとは・・・ 何のために競技を続けていたのか・・・
石田さん曰く、人に勝つことよりも、自分の中の弱い自分に勝つことが競泳を続けてきた目的だったのだとか。
そして今でも、それが自分の人生の根柢にあるものだとも言っている。
だから自然体で活躍されている印象があるのかも知れませんね。
10年前でしょうか。私もこんな言葉に出会いました。
「人に負けてもいい。自分に負けない人生を歩みたい。」
でも社会に出ると自分に負けていない人が、人より秀でているということが分かる場面て沢山ありますよね。
何かひとつの目標に向かって頑張る
9歳のころ、明日から3ヶ月毎朝30分ランニングをすると決めたそうです。
何か無性に、ひとつの目標に向かって頑張りたかったそうです。
しかも急に朝の食卓で家族に宣言したのだとか。
両親や兄妹は、どうせ1日、2日で終わるだろう思っていたら、1週間続き、2週間、そして1ヶ月、2ヶ月と結局3ヶ月続き、見事自分で目標にしたことを達成したそうです。
お父さんが、達成した記念に何か買ってやると言ったので、石田さんはシャム猫のぬいぐるみを買って貰ったそうです。
今でもそのぬいぐるみが手元にあるそうです。
それを見るたびに、自分で目標を決め、達成する喜びを思い出すのだとか。
物で良い記憶を喚起してくれるって、実は良いことなのかも知れませんね。思い出の品物って大事にしたいですね。
今では1年のご褒美として、クリスマス時期に、ダイヤモンドのアクセサリーを自分で購入しているそうです。
もしかしたら、この時の経験がずっと残っているのかも知れませんね。
皆さんはなにか物で自分を褒めてあげたことありますか。わたしは、ちょっと今年から見習おう。
独身主義じゃありません。
この年まで独身でいるとは思っていなかったと、石田さんは言っています。
また私は独身主義でもないと強く言っている。
でも女優という仕事をしていると独身である方が良いのかなとも思うそうです。
でも独身を貫いているわけではないそうです。
結婚できないのではなく、結婚をしないという選択もありだとも言っています。
この辺は意見が分かれるところではありますが、形にこだわらず、本質と向き合うという姿勢は大事だと思います。
と、いくつか紹介してみました。
この他にもふっと気付かされた言葉が沢山ありました。
この先、気になる方はぜひお手に取ってお読みください。
ふっと心に染み渡る言葉があるはずです。
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