技術の進歩か、消費者の利便性か、またはメーカーの思惑か。
ペットボトルのコーヒーの販売が目立っている。
言われてみれば、そうだねと気づくと思うが、今更感は強いだろう。
缶に比べてボトルの良い点は、一度に飲みきらなくても蓋をして持ち歩けること。飲み終わればその場で捨てられるという手軽さだ。
水やお茶、清涼飲料水の販売形態がペットボトルに変わったことをみれば、消費者ニーズにマッチしていることは言うまでもない。
しかしコーヒーはずっと缶(180ml~200mlサイズ)を貫いて来たが、消費者ニーズには逆らえず、近年缶ボトル(350ml~500mlサイズ)を採用したのは記憶に新しいところだろう。
だったらそのままでも良いのではないかという思いもあるが、缶ボトルは製造コストがペットボトルに比べて高いのだ。
つまりできれば、缶のまま売りたいが、ニーズに合わせて缶ボトルにしたら原価が上がっちゃった。という本末顛倒の結果に繋がるわけです。
このままではメーカーの利益が減ってしまう。ということで伝家の宝刀、ペットボトル入のコーヒーに踏み切ったと予想する。つまりペットボトルコーヒーの誕生はメーカー側の思惑だ。
でも缶コーヒーを好きな人と、コーヒーを好きな人の嗜好って違うと思うんですよね。
缶コーヒーは、ちょっと甘くもあり、苦くもあり。
そんなアンバランスの飲料を、180mlという、一度にちょうど飲み干せてしまうサイズであるから、朝の通勤の一本とか、仕事の合間に好まれて飲むのであって、ペットボトルで500mlも入りますかね。
しかも本当のコーヒー好きは、缶コーヒーのブラックですら飲まないですよね。
やっぱり匂いが気になるとか。コーヒーはスタバだぜ・・・みたいな人はいないか・・・
でも、ドトールだぜ・・・みたいな人はいますよね。
それを思うと量を増やした500mlのペットボトル無糖コーヒーって勝算はあるのかと疑ってしまう。
まだまだ結果は見えないが、数年後、コーヒーのマーケットのポジションが変わっていたら、コンビニ100円コーヒーは紛れなもなく、イノベーションを起こしたと言えだろう。
TKAgent
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