今回の日大フットボール選手の悪質なタックル問題。
数週間前に報道が過熱した、ジャニーズ事務所に所属していたタレントの未成年への犯罪。
マスコミが騒いだところで真実は分からない。
監督やコーチの関与はあったという推測はできるが、監督側、選手側とも、双方言い分が違うのであれば、あとは司法の判断に委ねるしかない。
それ以前に大学側も、選手の言っていることが明らかに嘘であると主張するならば、どんな理由があるにしろ名誉毀損などの手続きを取るべきだろう。
どちらにしろ、今後は結果を見守った方が良いと思うが、興味本位なのか、来週以降も報道は過熱しそうだ。
個人的には、日大の問題よりも最終的に示談が成立したとはいえ、犯罪を知りながらも所属タレントを2週間以上もテレビ出演させていた芸能事務所の姿勢に対して、マスコミが突っ込まないのはなぜだろうかとモヤモヤしている。
普通の企業であれば、どんな理由であれ、隠蔽したことがバレた瞬間に、業務停止や一定期間取引停止になるのが通例だ。
または、再発防止策(事務所が真実を隠していたこと)を必ず求められる。
しかし利害関係者であるマスコミは、それを要求しない。
ちょっと気持ち悪いと感じる。
だって、またそこの芸能事務所の所属タレントが問題を起こしたときに、バレるまで隠されるという不安はないのだろう。TV番組放送できずに、飛んじゃう心配とか、スポンサーに謝らなきゃいけない心配とか。
そもそも普通なら不良品を売りつけてくる会社から、何事もなくまたモノを買いませんよね。
つまり今回の関西学院大学も、事件の真相解明だけでなく、再発防止に取り組んでくれないと安心して試合できないという抗議も含まれての会見だ。
人の心配する前に自分の心配した方が良いのではないか。
そんなことを感じた日曜の昼下がり。