いよいよプロ野球ペナントレース開幕まで残り1ヶ月。
各球団キャンプを打ち上げ、これからはオープン戦をはじめとする実践形式に入っていく。
さてこのオープン戦の時期に1度だけトーナメント大会が行われていたのを覚えているだろうか。
いまから30年前の1988年。
日本初の屋根付き球場東京ドームが開場したこの年の開幕前、セ・パ両リーグに所属している12球団が東京ドームでトーナメント大会を開催した。
新球場のイベント要素が強かったのだろうが、オープン戦時期とはいえプロ野球でトーナメント大会など今では考えられない。
当時は日本ハムが東京ドームを本拠地にしていたため、各球団が東京ドームに慣れる意味合いもあってだろうが、今考えると面白い試みだ。
色々な権利が絡んでその後実現できないのかも知れないが、プロ野球ファン拡大のためにトーナメント大会というのも面白い要素だと思う。
最近はオールドファンの心をつかもうと昔のユニホームを着て試合に望むこともあるが、トーナメントというのも一つの要素かも知れない。
もちろん変わらずブレないことは大事だが、新しい要素を付け加えることでファンに新鮮さを与えるということは大事だ。
オリンピックで注目を浴びた競技も、一時的な盛り上がりだけではなく、その後ファンを繋ぎ止めるには、変わらない部分と変えていかなければならない部分の見極めが重要だ。