営業担当をしていると向う客先は変わっても必ず下車する駅がある。
いわゆる企業が集まる駅だ。
都会のターミナル駅もあれば、工業団地が集まる最寄り駅もある。
都会のターミナル駅では心配する必要もないが、工業団地が集まるへんぴな最寄り駅は、食事をするところが限られる。
そんなときに役立つのが駅の立喰い蕎麦屋だ。
かれこれ20年近く下車している駅なのだが、久しぶり訪れたら違和感を覚えた。
そうホームから立喰い蕎麦屋がなくなっていたのだ。
ちょうどこの日の朝、人手が足りなくて倒産する会社が増えてきたというニュースをみたばかりだった。
この20年で駅前も栄え、飲食店が出来たので、駅のホームの立喰い蕎麦屋の需要がなくなったのかも知れないが、最近どんどん駅から売店や立ち食いそば屋がなくなっているように思う。
やはりこちらも人手を確保するのも大変なんだろうか。
ここまで続いていると駅の立喰い蕎麦屋も立派な文化だと思うのだが、団塊世代のお父さん達の引退と共に立喰い蕎麦屋の文化も終焉を迎えてしまうのだろうか。
ちょっと寂しい気もする。年末だ。