山手線。
品川駅時刻表を調べてみると、朝の8時台、9時台は、22本の発着がある。
首都圏でもトップの運転間隔の電車だ。
どんだけ人が移動しているのかと驚かされる。以前地方に住んでいる友人に、首都圏はすぐ雪で電車が停まるなと言われたことがあるが、それは停まるでしょう。そんだけ間隔が詰まっていればという説明をしたことがある。
それからさらに、間隔が詰まっているのだ。異常としかいいよにない。
1周約1時間で運転する山手線は、止まることなく走り続けている。いわゆる環状線だ。
しかし朝一番から1時間に22本も走らせているわけではない。ピーク時間に向けて徐々に電車の本数を増やしていくのだ。
ある日、たまたま田町駅で山手線の始発電車に遭遇することができた。
次の電車は、「当駅始発」とアナウンスがあったにも関わらず、習慣というのは恐ろしいもので、かならず扉の前を開けてしまい、誰かが降りて来ないか確認してから乗ろうとしてしまう自分に気づいた。
これが不思議と私だけではなく、横の扉の人も同じだった。
改めて別の日に、先頭には並ばず他の人を観察していたら、何人か同じように扉の前を開けて待っている人がいることに気づいた。
駅では始発電車ですとアナウンスがあり一度頭にインプットしているはずなのに、習慣というのは恐ろしいものだと改めて気づいた1日だった。