製薬会社向け薬液圧送用タンク
先月は嬉しい事に製薬会社からの依頼で、薬液を圧送するタンクの製作依頼があった。
製薬会社の薬液圧送用タンクは既製品のタンクでの仕様では満たないことが多く、個別の仕様に
応じて製作をすることになる。
特徴
タンクの材質 SUS316L
・既製品のタンクはSUS304で製造されていることが多いが、耐食性向上のため製薬会社ではSUS316Lを使用する。
タンクの表面仕上げ 電解研磨+バフ研磨(写真は電解研磨をかける前のバフ研磨仕上げ)
・既製品のタンクは内面バフ研磨で仕上げていることが多いが、製薬会社では耐食性向上のため電解研磨仕上げを施す。またより良い仕上げをするために、バフ研磨をかけてから電解研磨をかける。
接続部分(部品) ヘルール
既製品のタンクはネジが切ってある(タップ)が、製薬会社では洗浄性向上のため接続部はヘルール用いる。
装置の兼ね合いによるヘルールのサイズや数も違うため既製品では対応できない。
液導管 ヘルールジョイント式液導管(特注)
上記の理由から液導管も特注のヘルールジョイント + 電解研磨 となる。
*管はEP管を使用し加工部分は電解研磨で仕上げ
納品時の提出(添付)書類
・製造会社の外観チェック
・製造会社の耐圧試験検査表
・電解研磨/脱脂洗浄証明書
・材料証明(ミルシート)
5リットタイプ(内径158mm)
開閉部ヘルールクランプタイプの場合
参考価格 58万円(税別)~
(文中の写真は20リットルタイプです。5リットルタイプは別紙添付概要図参照願います)
基本スペック
・5リットタイプ(内径158mm) 開閉部ヘルールクランプタイプ
・本体SUS316L (取っ手、付属品はSUS304) 仕上げ:電解研磨+バフ研磨
・蓋加工 ヘルール1S×1 1.5S×2
・特注ヘルール液導管 ×1
概要図
こちらから概略図ダウンロードできます。
概略図(PDF)_150301_tank.pdf