雷門を背に、三井住友銀行に向かってまっすぐ進むと藪そば御三家の並木がある。
日中は観光客も多く、お昼時は並ぶことが多いが、夜になれば並ばずに入ることができる。
ちょっと時間も早いせいかお客様もまばらだった。
ちょうどイスの席が空いていたので、イス席に座る。
今日の目当ては、鴨抜きでお酒をいただくことだ。
お蕎麦屋さんでは蕎麦前といって、お蕎麦を食べるまえのツマミがあります。
大抵は、お蕎麦の具です。例えば
板わさは、おかめそば。
天ぷらは、天ざるや天ぷらそば。
焼き海苔は、花巻そば。
など
鴨抜きというのは、鴨南蛮そばの、おそばを抜いたのをいう。
これを楽しめるのは11月翌年の3月までと決まっている。
実にうれしいではないですか。
1年中なんでも食べる時代に、その季節でないと食べられないというのは。
ちょっとかっこよく決めてみました。（笑
お酒は燗もできますが、私は冷の方が好み。
鴨抜きが来るまで、ちょっと甘めの蕎麦味噌をツマにお酒をググっと。
お願いすれば、冷でもお猪口を貸してくれるがそんなめんどくさいことはしません。
私はコップ。
ほどなく鴨南蛮の登場。
鴨のアブラが濃い目の汁に流れ出て、ネギで多少中和され、お酒のツマにいうことなしです。
数えるなんて野暮ったいので数えたことはありませんが（笑
鴨も肉厚で5枚ぐらい入っています。
最後にナンコツ入りのダンゴを食べてお酒の時間は終わり。
最後にざるを1枚いただく。
汁は辛いので沢山つけるとしょっぱいのが、藪の特徴。
慣れてしまうと、このしょっぱいのがいい。
ただしょっぱいのではなく、しっかりと旨味があるので
しょっからいということはない。
わさびを少しお蕎麦につけながら食べると、わさびの香りがよい。
最後にネギを残しといて、蕎麦湯とネギ、汁を少少。
最後のしめに最高です。
また次にあえるのは11月。楽しみです。
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