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アイデアブログ

モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには 本田直之さん四角大輔さんの著 読書感想文

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著書のお二人を説明するまでもないが、知らない読者のために紹介をしておこう。
本田さんは、アメリカでMBA取得後、オラクル社やシティバンクに就職後、バックスグループに出資、経営に参画し、バックスグループを上場させた。いわゆるビジネスのプロだ。
四角さんは、レコード会社に就職後、営業を経てプロデューサーになり、担当した絢香、Superflyを女性アーティスト年間アルバム1位、2位を獲得させた。いわゆるクリエイティブのプロだ。

そんなお二人には共通点がある。

・ 会社員であったということ
・ その分野で極められたということ
・ 現在は二つ以上の拠点を行き来し仕事をされていること
・ 仕事と遊びの区別がない生活を送られていること

このよう生き方を、この本のタイトルにもなっているが、モバイルボヘミアンという言葉で表現されている。

それぞれの単語を調べれば

モバイル[mobile] 動ける、動かしやすい、機動性のある、移動型の
ボヘミアン[bohemian] 古い週間にとらわれない人、自由奔放に生きている人

ということになる。

つまり、「どうすれば、だれにも縛られずに、自由に生きることができるのか」ということだ。この問題を解き続けたお二人の実験結果が記されたのが、この著書である。

その思考法や実践のための具体的なノウハウが紹介されているので、早速、その内容を垣間見たいと思います。

誰にでも出来るが、すぐには出来ない。

まずお二人とも言っているのは、

この生き方は「すぐにできる」とは言っていない。つまり準備期間は必要だというのだ。
ただ、テクノロジー進化によって、著者のお二人がかかった準備期間よりも短くすることができると断言している。決して特別なことではなく、誰にでも自由に生きることができる時代がもう来ているのだ。

じゃどうすればいいのか?

お二人とも会社員を経験されている。
その中で理不尽なことも沢山あった。でもそこで愚痴を言っても始まらないことを知っている。
または愚痴を言っても、行動を起こさなければ意味がないことも知っている。

つまり、愚痴を言う前に、どうしたら自由に生きられるのかを考えないといけない。

本田さんは「すごい人だから、できるんでしょう」と思ってもいけないと言っている。人はその時点で特別なことだと思って、行動することをやめてしまうからだそうだ。

そう、そこで止まったら何も始まらないのだ。
みんな分かっているようで、分かっていない。

これは自由に生きるというテーマでなくても、考えをすぐに辞める人って沢山いますよね。

一番は面倒くさいから。誰かが何かをしてくれるから。という理由が多い。つまり他人が何とかしてくれるという考えだ。

数十年前なら知らないことを調べるのに、図書館や専門書を買って調べる術しかなく、その間に面倒くさくなって諦める人もいたが、いまはテクノロジーの進化によって、3秒もあれば検索結果が表示される時代だ。これは驚くべき進歩で、知らないことをすぐに教えてくれる時代になっているのだ。

そこで知り得た情報を基に、考え、行動し、考え、行動することを繰り返していけば、いままで10年掛かったことも、5年で出来る時代になっていることを理解しないといけない。

自由に生きていくためには、考えて行動しない限り、その道は開けないということだ。

高度なモバイル・リテラシ

四角さんも、理想と「仕事」という現実を両立させるにはどうせればいいのか、会社員時代から考え抜き、実践してきたそうです。

行き着いた答えは
「高度なモバイル・リテラシーを身につけ、自分を移動させる力(モビリティ)を最大限まで引き上げること」だったそうです。

つまりどこにいても仕事をすることができれば、会社に行くという行為がなくなるため、仕事によって住む場所を選ぶ必要がなくなるというのだ。
それは海外に拠点を構えようが、旅をし続け、どこで仕事をしようが良いのだ。

これが出来るようになると、ライフサイクルによって住む場所を決めることができる。理想の生活に近づく第一歩だと言っている。

ただ、ライフサイクルを優先させることが、理想の生活に近づくことだと知っている会社員も沢山いるが、現実はそうでない。忙しすぎる生活に不満や違和感を抱きながらも抜け出せないでいるのだ。

なぜか。
それは「収入源」を一つに依存している。からだと四角さんは言っている。
みんな本質的な原因を知っている、気づいているのに、対応しないから、解決できないのだと四角さんは言っている。

解決方法は簡単。収入源を複数持てば良い。

答えは至ってシンプルですね。

従来の固定された働き方の場合は
場所・時間が固定され → 会社の束縛 → 1つの収入
このような構図になる。

場所や時間に解放された働き方の場合
場所・時間が解放され → 会社からの解放 → 複数の収入
このような構図になる。

今後は副業ではなく、複業が当たり前になる時代が来るのかも知れない。

理想的な生活をおくるためには、場所や時間に解放された働き方をすること。そしてワークスタイルではなく、ライフスタイルを基準に住む場所を選ぶということが重要だ 。

モバイルボヘミアンの特徴

彼らのような、モバイルボヘミアンの特徴は
・ワークスタイルではなく、ライフスタイルを基準に住む場所を選ぶ
・旅するように生きる
・仕事とプライベートの垣根をなくす
こんな特徴がある。つまり365日24時間。毎日仕事で毎日遊びなのだ。
また一定の箇所にとどまっていると思考も固まってしまうと四角さんは言っている。

旅をするように生きる利点は3つ

・ 思考のモビリティ(柔軟性)を得られる
・「第3の拠点」をいくつか持つことができる
・「〆切のある生活」が優先順位を明確にする

一番驚いたのは〆切のある生活という考え。
イメージ的には自由という感じにも思われるが、実際に仕事には納期がある。
それゆえに、納期を守るため、ダラダラと仕事をするのではなく、全ての事柄に優先順位をつけなければ、モバイルボヘミアンとして生活できないという。

会社員時代は、1つのスキルを突き詰めることがいいとされてきたが、これからは組み合わせが、オリジナルを生み出す時代だとも言っている。
いくつかのコンテンツを掛け合わせることによってオリジナリティが高まる時代になっていく。それが仕事として成立いくのだ。実際にお二人を含め周りのモバイルボヘミアンの方々は、複数の仕事を同時にこなされている人ばかりだという。

会社員時代は基礎能力を磨け

会社員でいいこともある。

それはお給料をもらいながら、基礎能力を学べることだ。ここで人生の「インフラ」となる経験を蓄積するとしないのでは、その後の人生が変わってくるのだ。

そして、世の中に出て行くにはマニアックならマニアックなほどよいと四角さんは言っている。

これだけ情報が溢れていると、みんな似たり寄ったりの情報がありすぎて、一発目立ったとしても、パッと消えてしまう確率が高いという。マニアックな世界ほど、奥が深く、熱狂的なファンがいるのでブランドを確立し易いのだとか。
世の中にでるには、そこで自分のブランドやコンテンツの価値を高める方法が良いのだ。

ベーシックインカムを自分でつくる

ベーシックインカムを自分でつくる。

制約を減らし、自由に生きるためには、収入源を1つに依存してはいけないことは、先程も述べたとおり。つまり、小さなキャッシュを複数得ることの方が重要なのだ。できれば定期的に入ってくることがもっと重要だ。

例えば1ヶ月100万円の報酬を貰えば、それなりにコミッションしないといけない。

コミッションする割合が高いと必然的に時間を奪われる。
それでは身動きが取れなくなってしまう。これではモバイルボヘミアンにならないのだ。

もちろんやりたい仕事なら受けるべきだが、基本的なスタイルはコミッション率が高くなく、複数の仕事を持つほうがいいのだ。あとは対価がお金だけではなくても、ブツブツ(サービス含め)交換という考えもありだという。

そうやって人と人とが繋がることによって自分のベーシックインカムを築いていくことが、モバイルボヘミアンには大事なのだ。

旅をしながら生きることができるということ

最後に旅をしながら生きることができるということは、自分の時間を取り戻して、自由に生活しているということ。つまり

理想を手にしたのと同じだ。

ここまでくると、逆に仕事における信頼や精度も高いといえる。(相手に思って貰える)

つまり信用レベルが上がれば会社に属さなくても、どこに居ても、相手に信用されているということだ。仕事を任せて貰えるということ。

会社があって、事務所があって、電話回線があって、FAX回線があって、というスタイルで発注するということは、ある意味相手に信用されていないから構えるという時代が来るのかも知れない。

まとめ

  • モバイルリテラシーを最高レベルにあげる
  • 複数の仕事をかけ合わせ、オリジナリティを発揮する
  • 1社に依存することなく、時間と場所を選べる環境を整える
  • 出来ないではない。特別ではない。と想うことが必要

実践されている人の話ってやっぱり心に届きますよね。

著者のお二人も、決して全員がモバイルボヘミアンになれとは言っていないし、向いている人、向いていない人もいるだろうと言っている。

ただ、やりたいと思っている人が、やらないのは結局何も始まらないことだと言っているのだ。

知らない世界は、恐怖でしかないのかも知れないが、一歩踏み出す勇気があれば、だれでもモバイルボヘミアンになれるということだ。

あなたはチャレンジしてみますか?

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