HKT(AKBグループ)の指原莉乃さんがグループからの卒業を発表した。
正直卒業ファン以外は興味のないニュースだが、今日はせっかくなのでアイドル商法(サービス)について考えてみた。
ジャニーズに代表される女性ファンから男性アイドルを応援するビジネスモデルと
AKBに代表される男性ファン女性アイドルを応援するビジネスモデルは、似ているようで似ていないというところに着目してみたいと思う。
男性アイドルを好きになる女性ファンの場合は、
その対象者をちょっと上のお兄ちゃん、またはかわいい弟分というところに目をつける傾向がある。
つまり比較的自分と年令に近い人をアイドルの対象にする。
逆に女性アイドルを好きな男性ファンの場合は、常に一定の女性像(いわゆる処女性)を求める傾向にある。つまり自分が歳をとってもその対象者は16歳や20歳ぐらい迄の若い女性をアイドルとしての対象にする。
もちろん例外もあるが平均的にそのように感じる。
これを考えるとジャニーズ事務所が数年に一組程度のアイドルグループを世に送り出しているのは納得がいくだろう。
いくら当時のSMAPが売れていたからといって、今、嵐が売れているからといって、
高校生ぐらいの人から見れば、おっちゃんが踊っているようにしか見えないのだ。
逆にその時代青春を注ぎ込んだ人からみれば、自分の歳がとっても、対象者も歳をとる。
あまりギャップを感じにすむので、どこかで応援したくなるというファンの心理も働くはずだ。
そういう意味では、グループ活動が積極的でなくともグループが存続していることで事務所もファンもWin -Winの関係が成り立っていると言えるだろう。
逆に女性アイドルを好きなコアなファンは、対象者が若くないといけない。
つまり今までは需要がなくなれば、グループは解散せざる獲なかったわけだ。
しかしメンバーの入れ替えという手法を使い、グループ自体をプラットフォーム化することでアイドル好きのファンを繋ぎ止めようという戦略に変わってきたといえよう。
これがモーニング娘であり、AKBというわけだ。
このアプローチを参考にすれば新しいビジネスの切り口も見えてくるかも知れない。
しかしファンからお金を得る(応援)という手法が、事務所を通じてというビジネスモデルから、ネットから直接お金を得る(応援)という手法にかわりつつある以上、アイドルビジネス(芸能事務所)というのもそろそろ過渡期にきているのかも知れないな。
すでにユーチューバーなる職業が出てきているのだがら、今後どのように変わっていくのか。
そんなことを考えた1日だ。