日本大学アメフト部の悪質なタックル事件。
監督辞任ということで表向きは決着が付きそうだ。
この問題がワイドショーやニュースで取り上げられている中、気になるキーワードがあったので、備忘録として書き残しておきたい。
それは
ミルグラム効果
閉鎖的な空間(組織)で、権力者(上司)から命令されると、良い悪いという判断できず、暴走し行動を起してしまうことがある。
一種の心理的効果だそうだ。
専門家ではないのでこれ以上詳しいことは述べられないが、この話を聞いたときに思い当たる組織は沢山あるなと思った。
というより、大抵はオープンになっている組織の方が少ない。
●怖いお兄さん達が所属し、警察に目をつけられている組織の場合
最初は善悪の区別がつかないのかな?なんて思ってしまいましたが、普通どんな人でも他人を殺めたら自分が刑務所に入り服役しなければいけないことぐらいは分かってますよね。
でも言われれば
組長のために・・・
兄貴のために・・・
と仁義なき戦いをするわけです。
あれだけ閉鎖的な組織ならば、善悪の判断ができないのではなく、ミルグラム効果によって善悪の判断ができないのかも知れないですね。
●大企業の粉飾決算の場合
チャレンジという名のものと、チャレンジしちゃって、国民的アニメ番組のスポンサーを降りた企業の担当者もそうだったのかな。
大きい会社になれば派閥とかに縛られちゃったんですかね。
●今回の大学のアメフト部
ちょっと考えれば、大学生にもなって、やって良いことと悪いことの判断はできるはず。
誰だってこの話を聞いたときに思いますよね。
でもやっちゃった。
そんなにアメフト続けたかったのかなって最初は思いましたが、アメフトを続けるためというよりは、監督からのプレッシャーから開放されたかったのかも知れませんね。
全てに共通していえることは、残念ながらやっと当人が一番の加害者になってしまうということです。
モノを言わさず、高圧的に統制が取れれば、組織をコントロールしやすいことは言うまでもありませんが、そのような組織は一瞬で崩壊するとも言えます。
もしかしたら日本の中小企業が潰れている問題は、後継者がいないという問題ではなく、ワンマン社長の性格に問題があるような気がしてならないと感じた1日だ。