サービスを利用するのに、どこまで情報を入力しないといけないのかという疑問は以前からある。最近のSNSは、セキュリティ強化のため電話番号の入力を求めてくるが必要なのか。
そもそもセキュリティは人が作ったものだ。何かアクシデントがあれば情報が漏れることはいうまでもない。また自分が設定していても、運用する側のプログラムや人的ミスであっけなく設定が覆り、知られたくない相手に情報が漏れることがあるということを理解して使用しなくてはいけない。
つまり、ネット上にアップした情報は漏れるものだと思った方が良い。
今回のInstagramの件は電話番号だったが、SNSは“鍵”や“ロック”といわれる機能があり、仲間内だけで投稿、閲覧できるという機能がある。これも自分がちゃんと設定しても、運営側のミス一つで、いつオープンの設定に切り替わるか、可能性がゼロでないということを理解しておこう。
SNSだけではなく、特にコンピューター関連のセキュリティはあってないものだと思った方が良いのかもしれない。一つは電子メール。
新入社員のとき
「会社のメールのパスワードの設定を変えたいんですが、どうすればいいですか?」と情報システム(会社のコンピューターを管理している人)の先輩に質問したことがあった。
当時どこの企業でもE-mailが導入され、今では考えられないが、ほとんどの人が会社のアドレスを私用(友達同志の連絡)で使っていた。
当時はコンプライアンスという概念もなく、何となく許されていた時代だった。
先輩はすぐに察してくれたようで
「んん。変えられるけど、パスワードって言っても、メールサーバーにアクセスするときの認証だからね。変えたところで、俺ら管理者はパスワード分かっちゃうからね。それでもいい。」
「んんん。どういうことだ・・・」
と考えさせられた。
当時はパソコンってどうやって使うの?その仕組は?って、レベルの人間ですから、自分の席のパソコンにメールが届いているものだと思っていたんですね。
でも実際は会社のサーバーにメールが届き、そこにアクセスしているだけなんですよね。
別にこの先輩が私のパスワードを知って、メールを覗き見しますよと言っているわけではなく、パスワードを変えたところで、第三者には情報は漏れるから、会社のアドレスを私用のメールには使わない方がいいよと遠回しに教えてくれたんです。
いわゆる、パスワード=秘密が、守られると思わない方がいいよって。メールの仕組みがわかれば簡単なんですが、当時の私はそれすらわからず、パスワードを変えれば秘密が守れると思ったんです。
いまでもこのメールの仕組を理解していないで使用している人って、結構いますよね。
だからレンタルサーバーの管理をするお仕事の依頼を受けたときにはいつも必ず説明します。
「情報ダダ漏れですから・・・」
もちろん、守秘義務があるので中は観ませんが、私が観られる立場の人だということを理解してくださいねって。
ついでに、パスワードをかけた書類の後に、パスワードは次のメールで送りますという人がいますが、これナンセンスですからね。本当に重要な書類なら、それこそパスワードだけ電話で連絡した方がまだましです。
(盗聴されていなければですが・・・)
だったら使わないほうが良いという人もいるかも知れないが、わたしは決してそうとは思いません。
やっぱり便利ですから、しっかりと起こるべきことを理解して使用することが大事だと思うんです。
とくに子どもは、端末やアプリの使い方をすぐに覚えて、使いこなしてしまいます。
だからこそ、ネットにアップした情報は簡単に消せないのではなく、消えないものだと教えることが重要です。
だかた面白半分で、なんでもアップしてはいけないと。
鍵付きやロックをしても、情報は外に漏れる可能性があるということ。セキュリティは100%でないということを教えるのが重要です。
少しでもSNS絡みの未成年犯罪の抑止になるためにも
▼ 未成年のSNS 問題